IT機器玉手箱

“Windows 10”の大波でIT運用の概念が変わる(後編)

“Windows 10”の大波でIT運用の概念が変わる(後編)

                                       (2018.10.31)

「EOSのその先」を今から見据えよう

WaaSでハードウエアの寿命は延びるのか?

Windows 10による新しい概念「WaaS」によって、社内PCは年2回の「Feature Update(FU)」さえ実行しておけば、常に新しいテクノロジーが利用できる状態になるのではないかとの錯覚に陥ってしまいます。PCも最新のソフトウエアに書き換えさえすれば、以前のようにOSのバージョンが上がる度に新しいハードウエアハードウエアに入れ替える必要性はないと思うようになります。

これによって、OSをバージョンアップするためにPCを買い替える特需がなくなり、企業のシステムへの投資サイクルがどんどん伸びていきます。すなわち、常に最新のPCに入れ替えるべきとの意欲が薄れていくのです。

しかし、本当に大丈夫なのでしょうか? みなさんが日常的に使っているスマートフォン(スマホ)も、例えば数年前に使っていた機種をサブ機として使ってみると、あまりにも動作が遅くて愕然としたことはないでしょうか。過去のスマホは最新のOSに対応できないためにさまざまなアプリが使えなくなり、セキュリティ上の問題からWebブラウジングもいろいろと制約を受けるようになります。

結局、スマホというハードウエアはまったく問題なく動いているのに、ソフトウエア(アプリ)が対応できないため、使い物にならなくなっているのです。

WaaSにおけるPC運用も、実はこのようなスマホ運用と同じです。ソフトウエアとハードウエアの両輪が揃ってこそ力が発揮されます。

いくらPCが元気でも、中身の血液であるOSが半年ごとに入れ替わるため、身体となるPCも最適なタイミングで乗り換えなくてはなりません。

「まだ使えるから大丈夫」と高をくくっていると、せっかく最新バージョンのWindows 10をインストールしても、動きがちぐはぐになって業務効率の著しい低下をもたらしてしまいます。

ソフトウエアの進化は気がつかないうちにハードウエアを追い越している(写真はイメージ、Adobe Stock)

レンタルPCで最新ソフトウエアの進化に柔軟対応

今、スマホでは指紋認証から、より手軽に認証できる顔認証へと主流が移りつつあります。このようにハードウエアが持つ機能に依存して、今後は新たなOSの機能が追加されるケースも出てくるでしょう。そんな時、「このセンサーがないからPCが使えない」では仕事に支障をきたしてしまいます。

今や、外出先や業務の現場でモバイルPCを使うユーザーは、すばやく起動することでストレスを感じさせないマシンで作業をすることが当たり前になっています。

そのためにCPUも年々高速化し、ハードウエアはデジタル変革時代に合わせて進化しています。

最新CPUなら場所を選ばずサクサクと作業ができる(提供:インテル)

このような時代においてWaaSによるOSの進化とPCの進化がテンポを揃えるには、これまでのように「PCは買い切りで5年間はみっちりと使い倒す」という考えでは、ソフトウエアの進歩に置いて行かれます。

例えばレンタルPCに切り替え、2〜3年でその都度最新モデルに乗り換えるのも有効な手段の1つでしょう。しかもレンタルなら、クリエイティブから営業、バックオフィス、フィールドワークに至るまで、さまざまな用途に応じて柔軟にスペックや形状が選べるという利点があります。

今はWindows 7のEOS(End Of Support)ばかり注目されがちですが、このように「EOSのその先」をしっかりと見据えておくことが、円滑な事業運営にとっても必ずプラスになることでしょう。PCの性能が生産性に大きく影響する現在、システムの入れ替えも戦略的に取り組むべき課題なのです。

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