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【Windows 10:その3】既存デバイスにおけるWindows 10移行の2つの方法と、Windows Analyticsによる事前評価

【Windows 10:その3】既存デバイスにおけるWindows 10移行の2つの方法と、Windows Analyticsによる事前評価

                                       (2018.9.26)

法人利用ではWindows10への移行とPCリプレースをセットで考えることが一般的です。しかしWindows 7/8/8.1が稼働しているデバイスをそのままWindows 10へ移行させるのであれば、既存の環境を維持したままでアップグレードが可能な「インプレース アップグレード」、もしくはマスターイメージを用いてOSを新規にインストールする「ワイプ&ロード」のどちらかを選ぶことになります。いずれの場合にも、展開を支援するサービスツールを利用することで、作業の省力化・自動化を行うことをおすすめします。また、事前の互換性チェックを効率的に行う方法についてもご紹介します。

シンプルな移行として推奨されている「インプレース アップグレード」

既存のWindows 7/8/8.1が稼働しているデバイスをWindows 10へ移行させる場合、マイクロソフトではWindows インストール プログラム (Setup.exe) を用いた「インプレース アップグレード」の実行をおすすめしています。インプレース アップグレードであれば、既存バージョンのOSからすべてのデータはもちろん、各種設定、アプリケーション、ドライバなどもそのまま引き継ぐことができます。OSの標準イメージをインストールするだけなので手順がシンプルで、複雑な展開インフラストラクチャは不要です。

また、インプレース アップグレードの展開プロセス中に問題が発生した場合は、自動的に以前のOSへロールバックするようになっています。さらに、アップグレードの完了後に問題が発生した場合は、10日以内に「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」を実行すれば、自動的に作成される回復情報(Windows.oldフォルダとして保存)を利用して、手動でロールバックすることも可能です。(ただし、Windows 10移行後に新規ユーザーの追加、ディスククリーンアップなどを行った場合には復元できません)

標準メディアを用いた手動アップグレードだけではなく、前回で触れたサービスツールであるSCCMおよびWSUSを用いることで、効率的にアップグレード作業を行うことも可能です。特に、System Center Configuration Manager Current Branch(SCCM CB)では、一括アップグレードを行うためのタスクシーケンスを作成して作業を自動化できるなど、Windows 7/8/8.1が稼働しているPCからWindows 10へより簡単にアップグレードできるような新しい組み込み機能が提供されています。

ただし、インプレース アップグレードは、OS更新時に以下のような要件が生じる場合には適用できないため、次に紹介する「ワイプ&ロード」で展開を行う必要があります。

【インプレース アップグレードが適用できないケース】

従来は使用しているハードウェアの性能やアプリケーションの互換性などの理由から、32bit OSの利用を継続してきた企業も少なくないでしょう。しかし、32bit OSでは最大物理メモリが4GBといった制限があるため、Windows 10への移行を機に、64bitに変更するか否かという点も検討することをおすすめします。同様に、64bit OSを利用しているものの、旧BIOSで起動しているという場合にも、起動の高速化やセキュリティ強化などのメリットが得られるUEFTへの変更を検討してはいかがでしょうか。Windows 10への移行と同時に、こうした変更を行いたい場合には「ワイプ&ロード」が適しています。

従来と同様に、マスターイメージを用いた「ワイプ&ロード」

OS更新後の統一性、安定性を確保したいといった理由から、インプレース アップグレードは避けたいと考えるIT管理者の方は少なくないでしょう。マイクロソフトでは、Windows 10のインプレース アップグレード プロセスは非常に信頼性が高いとしていますが、それでも、いわゆる“クリーンインストール”を選択したいケースはあるはずです。これまで企業がWindowsの新しいバージョンへ移行する際には、PCをリプレースする場合を除くと主に「ワイプ&ロード」と呼ばれるプロセスが用いられてきましたが、Windows 10でも同様にワイプ&ロードによる展開が可能です。

ワイプ&ロードでは、以下のような一連のプロセスを経たうえで(図1参照)、「データと設定の復元」を実行することになりますが、従来から使われてきた各種OS展開ツールもそのまま利用可能です。

図1:「ワイプ&ロード」で行われる手順

ここでは、マイクロソフトが提供する4つの展開ツール、「①Windows ADK for Windows 10」「②Microsoft Deployment Toolkit(MDT)」「③Windows展開サービス」「④System Center Configuration Manager(SCCM)」をご紹介しておきます。(表1参照)

①Windows ADK for Windows 10

Windows ADK は、互換性確認ツールやパフォーマンス評価ツールをはじめ、展開中のさまざまなステップで特定のタスクを実行する複数のツールとユーティリティをまとめたものです。ツールのほとんどはコマンドラインのみで、MDTのようなほかのツールを実現するベース技術としても利用されています。

②Microsoft Deployment Toolkit(MDT)

MDTは、OS展開を自動化するためのツール、プロセス、ガイダンスを統合したソリューションです(Windows 10を展開するには、MDT 2013 Update 1以降が必要)。OS展開の高度な自動化が実現でき、展開後に必要なタスクシーケンスの仕組みを提供します。

③Windows展開サービス

Windows 展開サービスは、Windows Serverに搭載されているネットワーク経由でWindows OSを展開するサービスです。ネットワークブート(PXE ブート)をサポートし、応答ファイルによる処理の自動化にも対応しています。

④System Center Configuration Manager (SCCM)

組織内にあるコンピュータの管理全般を担うソリューションであり、そのうちの1つの機能として展開ツールを備えています。OS展開はもちろん、更新プログラムやアプリ配信、デバイスの管理など、充実したクライアント管理機能を提供します。また、完全に自動化されたゼロタッチ展開にも対応するほか、MDTと統合することでさらなる機能追加が可能となります。

表1:マイクロソフトが提供している展開ツールの比較

展開ツール展開方法特徴規模無償/有償
Windows ADK for
Windows 10
・USB/メディアからのインストール・メディア ベースの展開が可能小~中規模無償
Microsoft
Deployment
Toolkit(MDT)
・USB/メディアからのインストール
・ネットワークブート(PXEブート)
※1
・応答ファイルによる設定
・ネットワーク経由(PXEベース)での展開が可能
中~大規模無償
Windows展開サービス・USB/メディアからのインストール
・ネットワークブート(PXEブート)
※1
・タスク シーケンスによる設定
・アプリ配布等の自動化
中~大規模有償
System Center
Configuration
Manager (SCCM)
・USB/メディアからのインストール
・ネットワークブート(PXEブート)
※1
・タスク シーケンスによる設定
・アプリ配布等の自動化
・稼働中の PC もアップグレード可能
・クライアント管理と統合
中~大規模有償

※1 PXE ブートの利用にはWindows Serverが必要

事前検証に加え、移行後も更新状況の把握に役立つ「Windows Analytics」

Windows 10ではインプレース アップグレードを用いたシンプルな展開に加えて、ワイプ&ロードによって今まで通りの方法で行うことも可能です。ただし、既存のPCへWindows 10を展開する際にはデバイスドライバやアプリケーションの互換性について確認する必要があります。マイクロソフトやサードパーティが公開している情報を参照するほか、マイクロソフトのアップグレード支援サービス「Windows Analytics」に含まれている「Upgrade Readiness」も、アップグレードに際して自社の環境を分析するために利用可能です。

Windows Analyticsは、クラウド(Azure)ベースのIT管理ソリューション「Operations Management Suite」上で実行可能なサービスで、無料のワークスペースでも使えるようになっています。Windowsに搭載されたテレメトリサービスによって各クライアントから情報を収集したうえで、インストールされているドライバやアプリケーションの互換性をチェックし、ダッシュボード上で確認できるようにします。

また、Windows Analyticsには、「Update Compliance」というサービスも追加されており、こちらは組織内のすべてのWindows 10デバイスの機能更新と品質更新に関するインストール状況や、Windows Defender ウイルス対策の保護と脅威のステータスなどを把握することが可能です。事前の互換性チェックだけにとどまらず、Windows 10への移行後も更新プログラムの適用状況の把握などに活用できるため、今後の更新運用での利用も含めて導入を検討してみてはいかがでしょうか。

次回は、Windows 10デバイスの新規導入をより効率的に行うための手順を紹介します。

【第4回】Windows 10デバイスの新規導入~プロビジョニングで展開作業がぐっと楽に

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