PC調達・廃棄の煩雑な管理作業をレンタルPCで一括解決!新たなデジタルツール導入で業務効率化も推進

濵田酒造株式会社さま

業種:
焼酎製造
導入サービス:
PCレンタル
Shadow Desktop
導入目的・効果:
IT資産管理
業務効率化
コスト削減

創業150年以上の歴史を誇る濵田酒造株式会社さま。芋焼酎「海童」や「だいやめ」をはじめとする焼酎製造で知られ、国内外で高い評価を得ています。複数の製造と営業の拠点を展開し、事業規模を拡大する中、情報システムの整備・強化が急務となっていました。経営管理部内に情報システム課を設置したことを契機に、IT資産管理の抜本的な改善に着手。オリックス・レンテックのレンタルPCサービスを全社的に導入し、運用管理の効率化とコスト削減を実現しました。さらに最新のデジタルツールも積極的に活用し、持続的な成長を目指しています。

濵田酒造さまからいただいた評価ポイント

  • PC調達から廃棄までをワンストップで対応し、IT資産管理の負担を大幅に軽減
  • 全社のPCやソフトウエアのバージョンを標準化し、業務効率を改善
  • 故障時の代替機提供により、予備機の保有台数を最小限に抑制
  • 約400台規模のWindows 10への移行プロジェクトを完遂
  • Shadow DesktopやMicrosoft 365 Copilotの導入など、新たなデジタル活用を支援
  • 情報システム部門の立ち上げから成長過程まで、技術面でのアドバイスを含めた献身的なサポートを提供

お話を聞いた方

濵田酒造株式会社
戦略推進本部 経営管理部 部長 村山 聡 様
戦略推進本部 経営管理部 経営管理課長 後藤 浩一 様
戦略推進本部 経営管理部 情報システム課長 四元 宏 様

情報システム部門不在による深刻なIT資産管理の課題

濵田酒造さまでは、長年にわたり専任の情報システム担当者が不在であり、IT資産の管理体制が未整備な状態が続いていました。事業拡大に伴いPC導入台数が増加する中、各部門が個別にPCを調達する非効率な状況でした。
情報システム部門のトップを務める経営管理部長の村山氏は、当時の状況をこう説明します。「PCの調達は完全に各部門任せでした。それぞれの部門で個別に見積もり取得や発注手続きを行っていたため、同じような作業を複数の部門が重複して行うことになり、時間的なロスが生じていました。また、オフィスソフトやOSのバージョンもバラバラで、例えば新しいバージョンで作成した資料が古いバージョンでは正しく表示されないなど、日常業務での不便が頻繁に発生していました」
また、PC廃棄作業も課題の一つでした。「当時は廃棄に関する社内ルールがなく、廃棄業者の選定や手作業による廃棄などの対応を都度行っており、時間とコストがかかっていました」

レンタルPC導入によって、散在する課題をワンストップで解決

約10年前、情報システム室が新設され、IT資産管理の改善に着手することになりました。村山氏は当時を振り返ります。「まず着手したのが、散在していたIT資産管理の一元化でした。バラバラになっていた資産を統合的に管理し、情報システム室主導で全社的なサポート体制を構築することが急務でした」

濵田酒造株式会社 戦略推進本部 経営管理部
部長 村山 聡 様

解決策を模索する中でオリックス・レンテックとの接点が生まれ、レンタルPCを導入することになりました。「実は当初、PCのレンタルという選択肢は考えていませんでした。しかしオリックス・レンテックの営業担当者から、PC導入から保守、廃棄までをワンストップで提供するレンタルPCサービスの提案を受け、課題が一気に解決できることに気づきました」と村山氏は説明します。オリックス・レンテックのレンタルPCサービスは、PCの選定から初期設定、配送、廃棄まで一括して対応。さらに故障時の代替機提供や、セキュリティ対策も含めた包括的なサービス提供が魅力でした。
村山氏は、レンタル方式を選択した理由をこう説明します。「最大の決め手は、資産の平準化と廃棄手続きの省力化でした。オリックス・レンテックの担当者が、私たちの抱える課題を的確に理解し、具体的な解決策を示してくれたことで、導入に踏み切ることができました」

想定を上回ったレンタルPC導入の効果

レンタルPC導入後、IT資産の管理・運用における主要な課題が大きく改善されました。特にPC調達の効率化、資産管理の一元化、廃棄処理の効率化、予備機のストック最適化という4つの面で顕著な成果が現れています。
まず、PC調達プロセスの効率化と資産管理の一元化が実現しました。「見積もり取得や稟議承認といった煩雑な手続きが簡素化され、調達業務の負担が大きく軽減されました。また資産の一元管理によりPCやソフトウエアのバージョンも標準化でき、使用状況の把握も容易になりました」と村山氏は評価します。
これまで負担となっていたPCの廃棄処理の課題も解消。機密情報の消去や環境配慮など、さまざまな要件への対応が必要だった廃棄作業が、レンタルPCの導入により不要となりました。「今までは自分たちでハードディスクを破壊したり、信用できる業者を探したりと、廃棄作業に手間がかかっていました。レンタルPCの導入によって、機密情報の消去も含めてオリックス・レンテック側ですべて対応してもらえるようになり、運用が非常に楽になったと感じています」と村山氏は語ります。

濵田酒造株式会社 戦略推進本部 経営管理部
経営管理課長 後藤 浩一 様

さらに、予備機のストックも最適化されています。経営管理課長の後藤氏はその理由として、PC故障への対応が最適化できたことを挙げました。「従来は、PCの故障時に備えてストックしていた予備機を使わずに終わるケースが多く、無駄な在庫を抱えることになっていました。オリックス・レンテックのレンタルPCサービスでは故障から2~3日で代替機が提供されるため、予備機をほとんど持たずに運用できています」
また、レンタルPCの導入はコスト面でもメリットを生み出しました。「業務効率化による人件費削減やPC在庫の最適化によるコストパフォーマンス向上は、当初の想定を上回る結果となりました」と後藤氏は締めくくります。

Windows 10への大規模移行も、レンタルPC活用でスムーズに完了

濵田酒造株式会社 戦略推進本部 経営管理部
情報システム課長 四元 宏 様

レンタルPC導入の効果は、大規模なPC入れ替えプロジェクトでも発揮されました。特に顕著だったのが、Windows 7からWindows 10への全社的な移行プロジェクトです。約400台という大規模なPC入れ替えを3回に分けて段階的に実施し、混乱なく完了することができました。
情報システム課長の四元氏は、プロジェクトの成功要因をこう説明します。「オリックス・レンテックにPC手配と基本設定を一括で依頼し、私たちは詳細設定と各部門へのPC配布に注力できました。通常業務への影響を最小限に抑えながら、スムーズな移行を完了できたのは、オリックス・レンテックのサポートがあったからこそです」

新たなデジタルツールの導入により、更なる業務改善を目指す

現在、濵田酒造さまでは次のステップとして、Shadow DesktopとMicrosoft 365 Copilotの活用を開始しています。Shadow DesktopはPC内のユーザーデータをクラウドへ自動的にアップロードし、データをPCに残さないことで高いセキュリティを確保する仮想デスクトップ製品です。Microsoft 365 Copilotは、AIを活用してWord、Excel、PowerPoint、TeamsなどのMicrosoft 365アプリ内で、資料作成やデータ分析、コミュニケーション支援を効率化する生産性向上ツールです。
Shadow Desktopは現在、情報システム課で検証を進めており、主に営業部門のデータセキュリティ強化に向けた活用を想定しています。四元氏は今後の展開についてこう説明します。「営業担当者が外出先でPCを紛失した場合でも遠隔でデータを消去できる仕組みは、情報漏洩対策として非常に有効です。また、PC故障時のデータ移行も容易になります。検証結果をふまえ、段階的に全社展開していく予定です」
Microsoft 365 Copilotについても、情報システム課での試験運用を開始しています。「現在は情報システム課内で文書作成や情報分析などの基本的な機能を試行している段階です。今後は社内の各部門からも活用アイデアを募り、業務改善に向けた具体的な活用方法を検討していきたいと考えています」と村山氏は展望を語ります。

単なるサービス提供を超えた、成長を支えるパートナーシップ

「 ITの活用に関して当社がここまで成長できたのは、オリックス・レンテックの献身的な支援があってこそです」と村山氏は強調します。「彼らは単なるサービス提供者ではなく、私たちの成長を支えるパートナーとして、常に最適な提案を模索してくれました。情報システム課の立ち上げから成長過程において、技術面でのアドバイスも含め、多くのことを学ばせていただきました」
濵田酒造さまは、これまでの業務効率化の成果を基盤に、今後は全社的なDXの推進を計画しています。本社と各拠点のデバイスのデジタル化も視野に入れており、「全社的なDX推進にあたっては、オリックス・レンテックやオリックスグループ全体の総合力に大きな期待を寄せています。IoTデバイスの活用や、製造現場のデジタル化など、新たな領域にもチャレンジしていきたいと考えています」と四元氏は説明します。
「当社のITインフラはオリックス・レンテックの製品が基盤となっています。今後も引き続き、時代の変化に対応した新しいソリューションの提供を期待しています」と村山氏は締めくくりました。
オリックス・レンテックとしても、ITソリューションの提供にとどまらず、オリックスグループならではの多彩なサービスを組み合わせながら、クラウドやデバイスと親和性の高い提案を通じて、濵田酒造さまのさらなる発展をサポートしていく方針です。

濱田酒造株式会社

創業
:明治元年 (法人改組:昭和26年)
資本金
:3,000万円 (2025年4月時点)
従業員数
:316名 (2020年6月時点)
事業内容
:焼酎製造
所在地
:鹿児島県いちき串木野市湊町4丁目1番地
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