Shadow Desktopで「データが残らない端末」に
ISM CloudOne、レンタルPCと組み合わせて機動的ワークスタイルを実現

ビップシステムズ株式会社さま

業種:
情報処理
導入サービス:
PCレンタル
Shadow Desktop
ISM CloudOne
導入目的・効果:
IT資産管理
セキュリティ強化
業務効率化

「職は人なり(Business is person)」という言葉に由来する社名のビップシステムズ株式会社さま。どれほど技術が進化したとしてもシステムの開発は「人」中心であるという思いが込められています。今回、Shadow DesktopISM CloudOneの導入により、社外でも安心して業務ができ、社員のエンゲージメントを向上させる環境の構築に成功しました。端末管理ソリューションとレンタルPCを組み合わせたことでどのような効果があったのか、お話を伺いました。

お話を聞いた方

ビップシステムズ株式会社
DX推進室長 横内 直樹 様
DX推進室 橋本 俊介 様
DX推進室 川上 達義 様

導入前の課題

  • お客さま先など、社外で業務を行っている社員が社内の情報にアクセスできず、生産性に課題が発生するだけでなく、エンゲージメントが薄れていた
  • オンプレミスの資産管理システムでは、社外にある端末をリアルタイムで管理できていなかった
  • 扱うPCの台数が増え、ライフサイクルの管理が困難になっていた

ビップシステムズさまからいただいた評価ポイント

  • Shadow Desktop導入により、端末にデータを残さず、遠隔でコントロール可能な環境を構築
  • ISM CloudOne導入により、社外にある端末のセキュリティ強化を実現
  • レンタルPCとのワンストップソリューションにより、端末とライセンスの手配がスムーズに

社外で仕事をする際のセキュリティ強化が課題に

ビップシステムズ株式会社さまはどのような事業を展開されていますか。

横内氏:当社は1976年に設立され、社会を支えるシステム基盤構築からIoT、AI、クラウド、セキュリティといった比較的新しい技術領域の事業まで幅広く展開しています。渋谷にある本社のほか、横浜や新潟にサテライトオフィス、そしてオフショア拠点としてベトナムに子会社があります。

ビップシステムズ株式会社
DX推進室長 横内 直樹 様

DX推進室ではどのような活動をしていますか。

横内氏:DX推進室では「機動的ワークスタイルの実現」をテーマに掲げ、いつでもどこでも同じリソースにアクセスできる環境を目指して活動をしています。今回、Shadow DesktopとISM CloudOne、レンタルPCを導入したのも、その取り組みの一環です。

導入前はどのような課題がありましたか。

橋本氏:当社のエンジニアの多くは、お客さま先に常駐して仕事をしており、帰社するのは月に1回程度です。お客さまの業務用PCからは当社のネットワークに接続できないため、社員に社内の情報を連携する手段がないことが課題でした。複数のプロジェクトを担当している人や営業担当者も同様の問題を抱えていたため、解決方法を模索していました。
その折にコロナ禍に直面し、急遽テレワークを導入したことで、帰社することもままならなくなりました。いよいよリモートから社内の情報へ安全にアクセスできる環境を構築せざるを得なくなり、ソリューションを検討することになったという経緯があります。

ビップシステムズ株式会社
DX推進室 橋本 俊介 様

ソリューションとレンタルPCをワンストップで提供

まずShadow Desktopを選定した理由についてお聞かせください。

横内氏:お客さま先に常駐していることもあり、基本的にPCを社外に持ち出して利用するため、セキュリティの観点から端末にデータを残さない仕組みが必要でした。
そこで当初はVDIの仕組みを運用していました。社内にVDIサーバーを設置し、持ち出し用のPCから社内のPCにリモート接続してVDIサーバーにログインするという構成です。しかしVDIの仕組みでは通信が切断した場合にPCで作業ができません。また、一人につき端末が2台必要となることから、コスト増であることも課題でした。
こうした課題を解消できるツールがないかと情報収集した中で注目したのが、Shadow Desktopです。ネットワークに接続できない状態でもPCで文書作成などの作業ができ、かつPCにデータが残らないため、当社に最適と考えました。

ほかの製品と比較されましたか。

横内氏:比較しました。利用者の機能面ではそれほど差がなかったのですが、Shadow Desktopは管理系の機能が充実しており、遠隔でコントロールできるのが魅力でした。またサーバー構築が不要で管理画面もWebブラウザ上から操作でき、管理のしやすさも大きな決め手となりました。

ISM CloudOneを選定した理由についてもお聞かせください。

横内氏:以前は社内にサーバーを置いて資産管理システムを導入しており、社外の端末を把握するのに時間がかかっていました。Shadow Desktopを導入すると、社内の情報に遠隔でアクセスできるようになるため、アクセスする端末もリアルタイムに管理しないとセキュリティが担保できません。
遠隔で資産管理できるツールがないか探していた時に、オリックス・レンテックのサイトでISM CloudOneが紹介されているのを見つけました。オリックス・レンテックに相談したところ、Shadow Desktopも取り扱いがあるということだったので一緒にお願いすることにしました。

数あるベンダーの中でオリックス・レンテックにお声がけいただいたのはなぜでしょうか。

横内氏: Shadow DesktopやISM CloudOneはほかのベンダーも取り扱っていましたが、オリックス・レンテックに相談したのは、レンタルPCの導入についても視野に入れたためです。Shadow Desktop、ISM CloudOne、レンタルPCについて、それぞれベンダーの窓口を分けたくないという思いがありました。

PCについてはどのような課題がありましたか。

川上氏:以前は必要となる都度、PCを購入していました。しかし、当社の業務の拡大に伴って、調達し管理しなければならないPCやスマートデバイス、さらに関連する各種ライセンスが急速に増え、管理の負荷が高くなっていました。台数の増加に伴い、故障時に新たにPCを調達するコストや作業量も無視できません。そこでPCのライフサイクルの管理が効率化され、故障時にすぐに代替機が手配できるレンタルPCへの移行を考えていました。

ビップシステムズ株式会社
DX推進室 川上 達義 様

セキュリティを強化してリモート接続を実現

Shadow Desktopを導入してどのような効果がありましたか。

横内氏:やはり社内情報を連携しやすくなったのが、一番の効果だと思います。今回の導入によりデータは Microsoft 365 に保存してShadow Desktopと連携する仕組みにしました。社内のデータにリモートでアクセスできるようになっただけでなく、 SharePoint や Teams もすぐ使えるようになり、コミュニケーションが取りやすくなったと社員からも好評です。
また端末の2台持ちが不要になったため、コストの面でもメリットがありました。

橋本氏:運用面では故障時の対応がシンプルになりました。従来は故障してしまうとデータが取り出せなかったのですが、Shadow Desktopを導入後はデータがクラウドに保存されるため、PCを入れ替えるだけで復旧できるようになりました。

川上氏:Shadow Desktopは、仮想化対象のディレクトリ以外へのデータ書き込みを禁止したり、USBメモリへのデータの保存を禁止したりといったことができるライトコントロール機能があるため、情報漏えいを防ぎ、セキュリティを強化することができました。

ISM CloudOneの導入効果についても教えていただけますか。

横内氏:社外にあるPCをリアルタイムで管理できるのは、運用・管理の面でもセキュリティの面でも非常に効果があります。

川上氏:端末にShadow Desktopを導入していない場合でも、ISM CloudOneでUSBメモリやハードディスクの使用禁止などのポリシー設定ができるため、セキュリティを担保できていると感じています。

さまざまなベンダーとお取引があると思いますが、オリックス・レンテックと取引するメリットはどのようなものがあるでしょうか。

横内氏:やはりソリューションとレンタルPCをワンストップで提供してもらえるのは大きなメリットです。急ぎでかなりの台数をお願いすることもあるのですが、ライセンスも含めて迅速に対応してもらっており、非常に助かっています。

川上氏:現在は購入したPCとレンタルPCが混在している状況なのですが、レンタルPCの故障率は問題のないレベルです。加えてオリックス・レンテック社にはさまざまな依頼をしていますが、いつもスピーディーに提案や対応をしてもらえて感謝しています。

オリックス・レンテックでは技術部門と連携して「必ず良品をお届けする」という強い思いで取り組んでいます。こうした取り組みによって故障率の低さを実現できているのだと改めて実感し、お話を聞いて嬉しく思いました。

パートナーとしての連携を深めていきたい

今後の情報システムについて、展望をお聞かせください。

横内氏:当社の目指す機動的ワークスタイルの実現に向けて、引き続き取り組んでいきます。現在は社内にあるサーバーをクラウド化したり、ネットワーク周りをゼロトラスト化したりと、さまざまな活動をしています。
またAI推進室を立ち上げ、社内のドキュメントを学習したチャットボットを作って社内で公開したり、お客さまからAI技術を活用した案件を受注したりといった取り組みも行っています。

今後に向けて、オリックス・レンテックにどのようなことを期待しますか。

横内氏:今回Shadow DesktopやISM CloudOneを運用したことで、当社にノウハウが蓄積されてきました。そこでこれらの商材をレンタルPCと組み合わせ、当社のソリューションとして展開していくことを検討しています。実現した際は密に連携させていただき、共にビジネスを発展させていけたらと考えています。

ビップシステムズ株式会社

設立
:1976年11月
資本金
:2,000万円 (2024年3月時点)
従業員数
:241名 (2024年3月時点)
事業内容
:コンピュータに関する基礎技術及びソフトウェア受託開発
所在地
:東京都渋谷区桜丘町9-1 ビアンクォード4F
  • 記載されている情報は取材当時の内容となりますのであらかじめご了承ください。
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