
PC調達・廃棄の煩雑な管理作業をレンタルPCで一括解決!新たなデジタルツール導入で業務効率化も推進

業種:焼酎製造
導入サービス:PCレンタル、Shadow Desktop
導入目的・効果:IT資産管理、業務効率化、コスト削減
ベストリハ株式会社さま
デイサービス施設や訪問看護、終末期看護を行うナーシングホームなどを運営して13年目を迎えるベストリハ株式会社さま。1都3県を中心に70拠点(2025年2月時点)を展開しています。約300台のPCを導入しており、成長に伴い毎年導入するPCが増えています。
今まではPCを購入していましたが、運用管理コストが年々増大しており、担当者の重い負担になっていました。そこでオリックス・レンテックが提供するレンタルPCの活用を決断。さらに事務処理に欠かせない Microsoft 365 とクラウド型IT資産管理ツールである ISM CloudOne を導入しました。それにより管理作業が大幅に削減できただけでなく、プライバシーマークのガイドラインに則った情報基盤の構築を実現しています。
ベストリハ株式会社
システム本部 CTO 平尾 顕大 様
システム本部 情報システム課 係長 加藤 由之 様
システム本部 情報システム課 主任 志村 章太 様
ベストリハさまは、「介護・医療とITで不自由な世界を変える」をビジョンに掲げ、2011年にデイサービスの運営を開始。その後は訪問看護やナーシングホームも手掛けるようになり、通所、訪問、施設の複合サービスを展開しています。
さらにデイサービスの業務を効率化する「はやまる」や、ナーシングホームの業務を支援する「ヘルプケア」などのプラットフォームを自社で開発・運営。「ナースコール」や「スマートバンド」など、プラットフォームと連携するサービスも提供しています。こうしたサービスは多くの介護事業所に導入され、サービスの質の向上と業務効率化に貢献してきました。
ベストリハさまは、現在約300台の業務用PCを使用しており、導入PCは年々増えています。これまではPCを購入しており、管理作業の増大に頭を悩ませていました。PC管理を担当する情報システム課主任の志村氏は、作業の煩雑さに時間をとられていたと語ります。「PCを手配する際は、欲しい型式やスペックのPCをインターネットで探して購入し、キッティングを行ってから各拠点に送付します。その後も故障対応などのメンテナンス作業があり、最終的に廃棄しなければなりません」。
そのためシステム本部CTOの平尾氏はPC購入からの脱却を検討していました。「PC購入から廃棄までのライフサイクルにおいて、管理作業が1台につき30時間かかっていました。人件費に換算するとかなりの金額になり、改善が急務でした」。
平尾氏は前職でレンタルPCを利用しており、管理作業の効率化を実感していました。レンタルすることで、キッティング、各拠点への送付の作業、故障時の対応、廃棄といった煩雑な作業を委託できます。
ベストリハさまではデイサービスの送迎車を、オリックスグループの1社であるオリックス自動車からリースしています。そのお付き合いから、平尾氏はPCのレンタルについてオリックス・レンテックに相談することになりました。「実はいくつかのベンダーに相談し見積もりを依頼しましたが、条件が合いませんでした。困っていたところに、ちょうどオリックスの営業担当者が来て、レンタルサービスを紹介してくれたのがきっかけです」。
オリックス・レンテックからの提案は、費用対効果が明確でした。現状で管理作業にかかる工数はPC1台あたり約30時間。オリックス・レンテックの提案では、レンタルPCを導入することで、1台あたりの管理工数を従来の約4分の1である約8時間まで削減できると試算していました。その削減効果でコストが回収できる見込みが立ちました。さらに事務処理に必要となる Microsoft 365 の適切なライセンス、そして端末のセキュリティ対策としてISM CloudOneの提案がありました。「提案はコスト面でも機能面でも満足度が高かったので、採用することになりました」と平尾氏は語ります。
「導入して実感したのが、メンテナンス作業が効率化したことです」と志村氏は語ります。その理由として、同じ型式でPCを手配できることを挙げました。「以前は型式がバラバラだったため、バージョンアップや問い合わせ対応の際は、それぞれの型式に応じた対処方法を調べながら作業していました。現在は型式がある程度統一されたことで、パターン化して対応できています」。
故障した際の手配も効率化しました。「故障時に同じ型式のPCを購入できることはほぼありません。そのため同等のスペックのPCを再度探さなければなりませんでした。レンタルであれば故障の種類にもよりますが、無償で交換できるというメリットがあります」。
レンタルPCを導入した結果、これまで約30時間かかっていたPC1台当たりの作業時間は、現在は約8時間まで削減。「人件費に換算すると、年間で150万円を削減できています」と平尾氏は費用対効果を高く評価しています。
PCと併せて導入したISM CloudOne も、大きな効果がありました。保健医療福祉分野のプライバシーマーク認定指針では、オンライン請求などの個人情報を扱う業務を行う場合、インターネットのアクセスに制限をかける必要があります。「対象業務を行うPCについてはISM CloudOne で特定のサイトのみにアクセスを許可しているため、安全に利用できています」と平尾氏は語ります。
またISM CloudOne の費用対効果の高さも評価しています。「インターネットアクセスのフィルタリングをネットワークで行おうとすると、費用が高額になってしまいます。ISM CloudOne を提案してもらったことで、費用を抑えつつ、求めるセキュリティ対策が実現できました」。
オリックス・レンテックでは導入時にヒアリングを行い、お客さまの管理業務が進めやすいように手順をカスタマイズしています。ベストリハさまの場合は、設定シートを添付してメールを送るだけでPC手配の手続きが完了します。「手続きが簡単で迅速に手配できます。また問い合わせの回答も速いです。スピードを重視する会社なので、オリックス・レンテックの対応の速さに助けられています」と情報システム課係長の加藤氏は語ります。
成長を続けるベストリハさまは、もうすぐ社員数が1000名を突破します。日々業務が増大する情報システム課では、PCの管理作業だけでなく、さまざまな業務を効率化する必要に迫られています。
そのため今後は外部委託の活用範囲を広げたいと加藤氏は考えています。「例えば当社が提供しているスマホアプリのナースコールやスマートバンドについてもキッティングが必要です。こうした作業を外部委託していきたいですね」。
今後は少数精鋭のメンバーでいかに業務を回していくかが課題です。「情報システム課の人員を増やすことは難しいのが現状です。業務を外部委託していくのと並行して、ツールを積極的に導入し、業務プロセスを改善していきたいと思います」と平尾氏は締めくくりました。