ISO/IEC17025認定取得の品質体制に共感!
鶴賀電機の校正器入れ替えの舞台裏に迫る
鶴賀電機株式会社さま
- 業種
- 製造業(電子計測器メーカー)
- 導入サービス
- マルチプロダクト校正器レンタル
- 導入目的・効果
- 初期コスト抑制
協業の模索

導入前の課題
電子計測器メーカーとして高精度な計測技術を追求してきた鶴賀電機株式会社さま。同社の品質保証部では、利用していた校正器のメーカーサポートが終了し、後継器を探していました。
高額設備ゆえに費用面で苦悩する中で採用したのが、オリックス・レンテックのサービスにて提供する、マルチプロダクト校正器「Fluke 5560A」のレンタルです。ISO/IEC17025認定を取得した品質体制への信頼と、営業担当者の誠意あるスピーディな対応が決め手となりました。
今回はオリックス・レンテックにて、マルチプロダクト校正器「Fluke 5560A」をレンタルで導入したきっかけや、今後の期待についてお話を伺いました。
鶴賀電機さまからいただいた評価ポイント
- ISO/IEC17025認定取得していることによる信頼
- 担当営業の誠意ある対応やスピード
- 新たにレンタルの市場を知り協業の関係性を感じられた点
お話を聞いた方
- 鶴賀電機株式会社
- 品質保証部/計測標準部 部長 小山 秀雄 様
- 品質保証部/計測標準部 副部長 鹿糠 成晃 様
計測器の校正検査に利用する機器の入れ替えが必要だった
鶴賀電機株式会社さまはどのような事業を展開されていますか。
小山氏:当社は電子計測器メーカーとして、電気計測器を中心に製造・販売を実施しております。高精度な計測技術を軸に、品質保証や検査工程を支える機器を提供しており、創業以来、精度へのこだわりを大切に事業を続けてきました。
クライアントは主にBtoB企業で、製造業や研究開発部門向けに、高精度な電子計測器や試験器を提供しています。
近年は、熱中症リスクの把握を目的とした電子計測器(WBGT)のニーズも高まっています。直近では大阪・関西万博に向けて、大阪府庁をクライアントとして会場周辺に熱中症の電子計測器を設置しました。
また、夏場など暑い時期に開催されるマラソン大会でも機器を設置し、熱中症リスクがないかを確認する用途で活用されています。
品質保証部はどのような活動をしていますか。
小山氏:品質保証部の役割は、製品が市場に届くまでのあらゆる工程を横断的に見守り、問題が起きる前に防止することです。材料調達や外注先の品質管理、設計検証などの上流工程から、出荷後の初期不良やフィードバックまで広い範囲を担当しています。
調達した材料や外注先の製造品質、設計どおりに製品化できているかなどを各工程で確認し、問題を未然に防ぐことが大切です。クライアントからの指摘や使用状況から得られた情報を設計にフィードバックし、継続的な品質向上につなげています。
鶴賀電機株式会社
品質保証部 計測標準部 部長 小山 秀雄 様
鹿糠氏:品質保証部に在籍するスタッフは11名で、製品評価や顧客対応、校正など、役割ごとに担当を分けて運営しています。一方で、業務が特定の人に依存して止まってしまう「属人化」は避けるべきだと、日頃から部内で共有しています。
誰かが休んだら業務が止まるのではなく、別のメンバーが同じレベルで対応できる状態をつくることが重要です。そのため、担当を固定しすぎず、業務をローテーションしながら進めるようにしています。品質保証部としてそのような体制を整えることで、他部門に対しても同じ考え方や仕事の進め方を広げていければと考えています。
ISO/IEC17025の認定事業者である信頼が主な決め手に
オリックス・レンテックに問い合わせをしたきっかけを教えてください。
小山氏:きっかけは、長年使用していた校正器のメーカーサポートが終了したことです。16〜17年にわたり利用してきた結果、経年劣化によりキーボードの入力がしにくくなるといった操作面で支障が出始めていました。
後継器をできるだけ早く調達する必要がある一方で、自社で購入するとなると高額な設備ゆえに予算承認が難しく、対応に苦慮していました。
そのような状況の中で、代替手段を検討していたところ、販売店から提案を受けたのがオリックス・レンテックでした。校正器については購入が前提だと考えていたため、「購入するのではなくレンタルする」という方法は当初想定していませんでした。
しかし、サービス内容の説明を受ける中で、初期投資を抑えつつ必要な性能・信頼性を確保できる選択肢であると判断しました。特に、オリックス・レンテックがISO/IEC17025を取得している点は、品質保証部として大きな判断材料となっています。
ISO/IEC17025の認定事業者でなければ、他社を選んでいた可能性もあり、ここまで前向きに検討を進められなかったと思います。
鹿糠氏:オリックス・レンテックがISO/IEC17025の認定事業者である点は小山の高い評価にもつながり、営業資料を見た段階で導入を前向きに検討するきっかけとなりました。
鶴賀電機もISO/IEC17025の認定事業者ですが、当社がJCSS校正の認定事業者となったのは2022年10月です。オリックス・レンテックはそれより前からISO/IEC17025の認定を取得されています。そのため、先行して取り組まれてきた実績やノウハウを学ばせていただく点が多いと感じました。
認定事業者同士という立場だからこそ、同じ目線で議論ができるだけでなく、自社の取り組みを見直すよい機会にもなっています。
鶴賀電機株式会社
品質保証部 計測標準部 副部長 鹿糠 成晃 様
ISO/IEC17025を取得している点は、どのような観点で評価されたのでしょうか。
小山氏: 校正器は、品質保証業務の根幹を支えるものです。そのため、校正や管理を委ねる相手がどのような品質基準で業務を運用しているかは、重要な判断基準になります。
当社も2022年にJCSS校正の認定事業者となっており、取得や維持にどれだけの労力がかかるかは身をもって理解しています。JCSS校正は、国から認定されたJCSS登録事業者が、ISO/IEC17025に沿って国家標準へとつながる公的な校正を実施する制度です。
認定を受けると、当社の校正技術や運用体制が公的に裏付けられ、発行する校正結果に対して客観的な信頼性を示せるようになります。そのような背景もあって、同様に第三者認定を取得しているオリックス・レンテックには、自然と親近感と信頼感を抱きました。
町田の技術センターに見学に来ていただいていかがでしたか。
小山氏:実際に拝見して、率直に素晴らしいと感じました。ISO/IEC17025の認定範囲に入っている設備や運用だけでなく、いわゆる一般校正のエリアにまで同じ考え方がきちんと浸透していることが、説明を聞く中でよく分かりました。「さすが専門で取り組まれている会社だな」と納得できましたね。
そのほかに、導入の決め手となったポイントはありますか。
小山氏:技術的な条件面に加えて、営業担当の熱意やスピード感も大きかったです。
こちらの要望や懸念点に対して、単に回答するだけでなく、代替案や具体的な運用イメージを含めて提案してもらえました。問い合わせから見積もり、条件整理までのレスポンスも早く「任せても大丈夫だ」と思える対応だった点が、最終的な判断を後押ししました。
鹿糠氏:コミュニケーションの取りやすさも大きかったですね。問い合わせのたびに背景や前提条件を一から説明しなくても、当社側の意図を汲んだ上で提案してくれたため、話がストレスなく進んでいきました。
導入後のサポートや、今後の拡張に関する相談にも前向きに応じてもらえており、長く付き合っていけるパートナーになり得ると感じられました。
2026年春の本格運用に向けた期待

今後の本格運用に向けて、どのような点に期待されていますか。
小山氏:現在は評価や準備段階にありますが、操作性や業務フローの確認を進める中で、従来機よりも扱いやすいという印象を持っています。オリックス・レンテックとの協力関係をさらに深めながら、測定業務の安定化や品質保証レベルの向上につなげていければと考えています。
鹿糠氏:今回導入した5560Aは、当社の中で最上位に位置付ける校正器として活用する予定です。
本格的な運用は毎年実施している3月の定期校正に合わせて開始する計画で、そこで下位の校正器や現場で使用する機器の校正に用いる想定です。現在は、操作性や運用手順を確認する段階で、試験的な利用にとどまっています。
機器の入れ替えについては、少なくとも1年程度は新旧を並行稼働させて様子を見る方針としました。そのため、準備期間も踏まえて2025年7月に導入し、不具合の有無や現場の受け入れ状況を確認しながら、段階的に切り替えていきたいと考えています。
今回のレンタル活用をきっかけに新しいレンタル市場の拡大を検討

今後に向けて、オリックス・レンテックにどのようなことを期待しますか。
小山氏:今回、当社として初めてレンタルサービスを活用したことで「自社で購入して保有する」以外の選択肢をイメージできました。校正器に限らず、お客さまへの提案の中でも、購入とレンタルを組み合わせて機器を活用するなど、新しい提供形態を検討できる余地があると感じています。
オリックス・レンテックは計測器に関するレンタルの実績や知見が多くあり、当社だけでは見えていなかったニーズや市場の可能性についても、一緒に議論しながら形にしていければと考えています。今後も今回の取り組みをきっかけに、レンタルを含めた新たな価値提供の可能性を模索していきたいです。

鶴賀電機株式会社
- 創業
- 昭和23年9月1日
- 資本金
- 8,000万円
- 従業員数
- 104名(2024年3月)
- 事業内容
- 電気計測器メーカー
- 所在地
- 大阪市住吉区南住吉1-3-23
- ※記載されている情報は取材当時の内容となりますのであらかじめご了承ください。
- ※記載の会社名・商品名は各社の商標または登録商標です。
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