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【GPGPU:その4】ゲームの世界だけじゃないGPGPUとVR

■IT機器玉手箱 いまVRが熱い! ゲームだけじゃないGPGPUとVR

VR(Virtual Reality)、日本語では「仮想現実」と呼びますが、このVR技術がここ5年間くらいで急激に進化してきました。2012年にOculus社がOculus RiftというVRヘッドマウントディスプレイを発表。クラウドファンディング「Kickstarter」にて開発資金を集め、製品化がスタートしました。

このOculus Riftは、ゲーム関連のトレードショウや大きなショッピングモールなどでジェットコースターに乗るデモンストレーションを行っていたことで話題となりました。Youtubeで現在もそのデモンストレーションの様子を紹介する動画を見ることができます。

Youtubeで紹介されているOculus Riftのローラーコースターデモ

VRヘッドマウントディスプレイを装着し、フェンスも何もないレールでオンボロのローラーコースターに乗ったり、手すりがない高所を命綱も付けないで歩いたりする場面があります。そのリアルさに、一歩も前に歩きだせなかったり、後ろから押されて、思わずしゃがみこんでしまったりと、その没入感が話題となりました。

■開発キットの登場でVR市場が活性化

このOculus Riftの開発キットが登場してからVRの利用が活発になりました。HTC社の「HTC VIVE™ビジネスエディション」というVRヘッドマウントディスプレイキットが製品化され、この製品のVR市場での採用が増えて行きました。ほかにもソニーコンピュータエンタテインメントのゲーム専用機「Playstation4」でVR対応ゲームをプレイすることができる「PlayStation VR」が登場するなど、今後のVR市場の動向、活用範囲の拡大が注目されています。

「HTC VIVE™ビジネスエディション」は、PCゲームプラットフォーム「Steam」を運営するValve社とスマートフォンメーカーHTC社が共同開発したPC接続型のVRシステムです。精密なトラッキング機能により360°の広角なモーショントラッキングが体感でき、110°の視野を確保しているため、優れた没入感を得ることができます。ハイスペックなヘッドセットと2つの専用コントローラによりリアルな没入感が得られます。2つのモーショントラッキングセンサーにより、座った状態だけではなく空間を動きまわることができるVRが実現できるため、優れた没入感を実現できることができます。

■VRが有効なのはゲームだけではない

ゲームはVRの効果を体感しやすく値段が多少高めでも製品を購入してくれるユーザーが多いためVRヘットドマウントディスプレイの普及が進んでいます。
例えばHTC VIVEは15万円以上、Oculus Riftは7万円以上、ゲーム用の周辺機器であるPlayStation VRは5万円以上と、VRヘッドマウントディスプレイの価格としては高額という印象があります。しかし、PlayStation VRは売り切れ状態、HTC VIVEやOculus Riftも値段が下がる様子はあまり見られません。VRのアーリーアダプターたちが、こぞってVRヘッドマウントディスプレイを購入することで、広く一般にもVRが浸透していき、さらに製造コストも下がっていくと思われます。あと数年もすれば、手ごろな価格でVRヘッドマウントディスプレイが購入できるようになるでしょう。VRヘッドマウントディスプレイが容易に入手できるようになり、家庭にVRヘッドマウントディスプレイが1つはあるという時代の到来が予想されています。一般家庭への普及が進むと、VRはゲームの世界だけにとどまらず、他の業種への応用が広がっていくでしょう。そしてその他の分野向けにもVR対応のコンテンツやサービスを開発し提供することができれば、大きな成功を収めることができるかもしれません。つまりゲームの開発に限らず、ここから数年はVRが大きなビジネスチャンスであるというわけです。

■VR市場で利用が想定/推定される業務分野は?

それではVRの導入がどういった分野に及ぶのかについて紹介したいと思います。VRは仮想現実なので、ほぼありとあらゆる分野、業務に応用することができます。例えばネットショッピングです。仮想現実の店舗に行き、実際の商品と見間違えるほどのリアルさで商品を見ながら買い物ができるということになります。アパレルなども製品が届くまで大きさや実際の色がわかりませんでしたが、VRを利用することで事前に判断できるようになるでしょう。医療分野においても、病気が持つ独特の症状をVRで学び、診断の精度を高めたり、難しいと言われる手術をVRで実際に体験し成功率を高め、患者をありとあらゆる角度でスキャンし、VR画像を作成し術前分析を行ったりすることもできます。解剖の授業をVRで行えば、実際の解剖を行う手間が省略できます。VRであれば、実際に動いているように見える内臓を見ながら、その働きを詳しく見ることが可能になります。患者側向けにも脳梗塞のリハビリにVRを活用することができます。例えば脳が錯覚を起こすようなVR画像を見ることで、エクササイズ中に脳に刺激を与えて切れている神経をつなぎ直すリハビリプログラムが、カリフォルニア大学ですでに始まっています。

リハビリに利用できる各種センサー類を搭載するジャケット(VR INNOVATOR INC.)

これにはVRヘッドマウントディスプレイに加え専用のリハビリジャケットの着用も必要です。このジャケットには、各種センサー類が搭載されています。自宅でエクササイズを行っているときの、体の状況をデータとして病院に送ることができます。
製造業においては、試作をVRで行うことでコストと時間を節約できるようになるでしょう。また、離れた場所からの指導や技術教育にもVRは役立ちます。すぐ横で指導教官がいるような感覚で試作したり、指示に従って動作確認を行ったりといった遠隔地からのリモートコミュニケーションが可能になります。建設業においては、土木工事のシミュレーションにVRを活用することができます。渓谷に橋を渡すときに、短期間で安全に工事するためのシミュレーションをしたり、現場にいない人でも、現地にいる人と、まったく同じ映像を見て指示を与えたりといったことが可能になります。また、危険な場所での作業はロボットに任せ、VRで映像を確認しながら作業を行うこともできるようになるでしょう。放送や映像制作の現場では、出演者たちが別々の場所にいてもVRでリハーサルができたり、別々の場所にいながら、映像上は一緒にいるような番組を作ったりすることもできます。何度もリハーサルを行うと、お金がかかってしまうことをVRで検証したり、セットを作らずに背景をVRで作成して出演者をスーパーインポーズしてドラマを作るといったことも可能になります。不動産業などでは、ショールームの内覧がVRで行えたり、設計した結果をVRで見せたりといったことができます。他にもさまざまな業種で活用が期待されます。
例えば観光業においてならツアー内容をVRで体験して行きたいツアーを決めたり、どのホテルに泊まるか、ホテルの内部をVRで動き回ってチェックしたり、結婚式場や、宴会場の確認にも活用できるでしょう。そして当然、ゲームの世界では、より没入感を感じることができるゲームへとゲームセンターが変化していくでしょう。

今後VRを活用が期待される分野イメージ

VRがさまざまな業種に関して大きなビジネスチャンスとなり得ることがお分かりいただけたと思います。

■VRコンテンツの制作にはVR対応システムが不可欠

例えば「HTC VIVE™ビジネスエディション」で再生できるVR画像は、最大2160×1200ドットでリフレッシュレートが90Hzとなっています。つまり2160×1200ドットで90Hzの3D画像をリアルタイムで生成し続ける能力がグラフィックボードに求められるわけです。VRコンテンツを作成する側も、開発用の高性能PCが必要になります。また、VRヘッドマウントディスプレイのキットも必要です。
オリックス・レンテックは、NVIDIA社製品のQUADROシリーズでVR-Ready対応のグラフィックスボードを搭載した高性能ワークステーションやHTC社の「HTC VIVE™ビジネスエディション」のご提案が可能です。VRコンテンツ作成は開発、リリースする速度も重要です。高性能なVR作成環境を用意してビッグチャンスをものにしてください。

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最新の Pascal アーキテクチャ GPU を採用したウルトラハイエンドグラフィックスボードです。

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