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【Windows:その3】3つの提供モデル「CB」「CBB」「LTSB」とは?

 Windows 10は“最後のWindows”と称されることがあります。その理由は今後Windowsの新たなバージョンがリリースされず、Windows10に継続的に機能アップグレードが図られていく予定であるためです。これからWindows 10導入に取り組もうという企業はまだまだ多いと思われますが、既存の業務システム/アプリケーションの動作検証だけでなく、導入後の更新への対応についても、理解と準備を進めておきましょう。今回は、その際に重要となる3つの提供モデル、「CB」「CBB」「LTSB」について解説します。

“機能アップグレード”は年2回程度のペースでリリース。その適用方法とは?

 Windows 7/8.1ユーザー向け無償アップグレードは2016年7月29日に終了しました。そして、8月2日からは大型アップデート「Windows 10 Anniversary Update」(Redstone1)の提供が開始されています。この最新リリースでは、Webブラウザ「Edge」やパーソナルアシスタント機能「Cortana」の改良、より高度なペン入力機能を提供する「Windows Ink」の実装といった基本機能の強化が図られているほか、企業向けの機能拡張として、情報漏洩対策に有効な「Windows Information Protection」、高度な脅威に対応する「Windows Defender Advanced Threat Protection(ATP)」なども搭載されました。

 Windows 10では「Windows as a Service」(サービスとしてのWindows)という概念のもと、バージョンアップの代わりに、こうした「機能アップグレード」を年2回程度のペースで実施していきます。2016年の大型アップグレードは「Redstone1」(バージョン1607)のみとなるようですが、2015年には7月29日に「Threshold1」(バージョン1507)、11月12日に「Threshold2」(バージョン1511)が提供され、2017年も同様に2度行われる予定です。また、これとは別にセキュリティ修正や信頼性に関する更新、バグフィックスなどの「更新プログラム」が随時配信されます。

 「更新プログラム」はもちろん、「機能アップグレード」についても、Windows Updateによって配信されます。ただし、Windows 10では、更新方法の選択肢が「自動(推奨)」もしくは「再起動の日時を設定するように通知する」となっており、Windows7/8の更新プログラムのように「ダウンロードするが、インストールを行うかどうかは選択する」「確認するが、ダウンロードとインストールを行うかどうかは選択する」「確認しない」といった選択肢は存在しません。代わりにWindows10 Pro、Windows10Enterpriseでは、詳細オプションに「アップグレードを延期する」というチェックボックスが用意されています。
 マイクロソフトの基本的な考え方としては、常に最新のOSを使ってもらうことが、セキュリティや信頼の面でユーザーのメリットにつながるということなのでしょう。
 しかし、特に企業での利用では現実問題として、こうした機能アップグレードの自動適用は業務システム/アプリケーションの動作などに問題を生じさせる可能性があります。

 マイクロソフトでもその点は認識しており、Windows 10では機能アップグレードのリリースは「CB」「CBB」「LTSB」という3つの提供モデルで展開され、自社の利用環境やニーズに応じて、いずれかを選択することになります。これまでは数年ごとに社内の全OSをいっせいにアップデートするパターンが多かったと思われますが、Windows 10ではむしろ、個々のPCの用途に合わせて、この3つの提供モデルを適切に組み合わせて利用することが主に想定されています。各企業では「CB」「CBB」「LTSB」の違いをしっかりと理解しておく必要があります。

最新リリースを自動的に適用~最新化モデル「CB」

 「CB」(Current Branch)は、Current Branch for Consumer(CBC)とも呼ばれ、常に最新リリースが自動で適用される提供モデルです。Windows 10 Homeを使っている個人のユーザーなどが利用可能な提供モデルは、この「CB」のみとなります。また、企業での利用においては、新しくリリースされた機能の内容や業務システム/アプリケーションとの互換性を検証するために、「CB」を使用する使い方もあります。
 また、Windows 10では、機能アップグレードの配布サイクルをより短くするために、「Windows Insider Program」という手法が採用されています。Windows 10 の新しい機能の更新プログラムの開発中に、Windows Insider Program 参加者に対して、事前検証用の「Insiderプレビュービルド」が配布され、これに寄せられたフィードバックをもとに完成度が高められた正式ビルドがリリースされ、まずは「CB」として提供が開始されます。

CBの4カ月遅れで“安定版”を配布~企業向け最新化モデル「CBB」

 新しいビルドの検証のための猶予がほしい、より安定したビルドを待ちたいといった理由で、最新リリースの自動適用は避けたいという場合には「CBB」(Current Branch for Business)を利用します。Windows 10 Pro、Windows 10 Enterpriseでは、前述のとおり「アップグレードを延期する」をオンにしたり、グループポリシー設定を使用することで、「CB」から「CBB」への切り替えが可能です。「CBB」に設定されたPCは、機能アップグレードのリリース時に自動適用されることはなくなり、「CB」へのリリースから約4カ月にわたって適用が延期されます。また、「Windows Update for Business」で更新処理を管理すれば、さらに8カ月延期することも可能です。これにより、IT管理者が展開前に検証を行い、また、最新リリースが安定したうえで適用可能になります。

機能アップグレードを適用しない~固定化モデル「LTSB」

 基幹業務システムなどのミッションクリティカルな用途、あるいは工場の制御システム、POS、ATMといった特殊業務・専門デバイスについては、最新機能の追加はあまり必要なく、むしろ、安定性を確保するために、OSに対する変更は極力行いたくないというケースも多々あるでしょう。そうしたニーズに対応するのが、「LTSB」(Long-Term Servicing Branch)という提供モデルです。
 「LTSB」は、「CB」「CBB」からの設定変更はできず、ボリュームライセンスを通じてのみ購入可能な「Windows 10 Enterprise」向けに提供されるもので、しかも「Windows 10 Enterprise LTSB」のISOイメージをクリーンインストールする必要があります。
 「LTSB」では、最初から機能制限が施されているうえ(Microsoft Edge、Cortana、Windows ストアなどは含まれない)、機能アップグレードを行わず、更新プログラムのみを適用できます。Windows 10 Enterprise LTSBは数年ごとにリリースされ、5年間のメインストリームサポートに加えて、5年間の延長サポートがあるため、10年間という長いライフサイクルが実現されます。

定義主な利用者特徴対応エディション
Windows Insider
Preview Branch
事前
検証用
Windows Insider
Programを利用
している開発者や
IT管理者など
正式リリース前に
いち早く新機能を
試せる
CB
(Current
Branch)
最新化
モデル
個人ユーザー、
一部企業
ユーザー、
BYOD
最新リリースが
自動的に適用
される
Home、 Pro、
Education、
Enterprise、
Mobile
CBB
(Current
Branch for
Business)
企業向け
最新化
モデル
企業・組織内
ユーザー
リリース後、
しばらく時間を
置いてから
適用できる
Pro、
Education、
Enterprise、
Mobile Enterprise
LTSB
(Long-Term
Servicing
Branch)
固定化
モデル
基幹システム
利用端末、
特定用途端末など
特殊業務ユーザー
機能アップ
グレードを
適用しない
Enterprise LTSB
(要インストール)

表1:Windows 10における新バージョンの提供形態

企業では「CBB」が主体だが、「CB」も活用しながら段階的に展開を

Windows 7ダウングレード権の利用を前提に、Windows 10搭載PCを購入

 一般的な企業利用では「CBB」が主体になることが想定されています。ただし、「CBB」のライフサイクルもそれほど長いわけではなく、あくまでも展開の前に新しい機能アップグレードをテストするための時間が追加されるという意味合いです。セキュリティ修正などの更新プログラムも“最新の2つのCBB”に対してのみ提供されるため、遅くとも”次の次のCBB”がリリースされるまでには機能アップグレードを適用することになります。これまでのように、数年に1度の大規模なプロジェクトとしての“新バージョンへの移行”ではなく、例えば、以下のようなスケジュールで継続的なプロセスとして取り組んでいくことが求められます。評価・検証に時間を要することが見込まれる場合には、「Insiderプレビュービルド」も活用して、早い時期から着手することも選択肢の一つです。

①「Insiderプレビュービルド」を用いて評価プロセスを開始
②「CB」で最初のパイロット展開を実行
③「CBB」が利用可能になった時点で展開を拡大
④ 次の「CB」のリリースまでに展開を完了

 表2:企業における展開スケジュールの例

 いずれにせよ、これまでのように検証やシステム対応などを理由に、長期間にわたってOSをアップグレードしないで使い続けるといったことは難しくなるため、Windows 10導入にあたっては、導入後の更新対応の手順や体制についてもしっかり検討・準備しておくべきです。
最終回となる次回は、Windows 10の特長でもあるセキュリティ機能について解説します。

今後の掲載予定

【第4回】Windows 10の強固なセキュリティ機能

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